2015-01-01から1年間の記事一覧

国家神道」は「精神の近代化」を妨げた

「天皇現人神」というバカげた「妄想」からなる国家神道は、今日に至るも深刻な後遺症をわが国に残している。さすがに、天皇崇拝者はほとんどいなくなったが、日本人のマインド・コントロールされやすさと妄想に対する抵抗力のなさ、という形でその後遺症が…

厳格な緊縮財政政策を発動

マルコスも二大政党のもとで戦われた一九六五年の総選挙で大統領に選出された。一九六九年の総選挙でも、マルコスはフィリピンの選挙につきものの「カネとネポティズム」にまみれながらも、ともかくも民主的手続きをもって大統領に再選された。アメリカン・…

予算改革とは何か

これまで、日本の予算過程にみられる特徴と問題点をみてきた。予算の編成や実行の細部に入り込むほど、手続きの複雑さの陰で既得利益を追求する官僚制や政治家の姿が明らかになり、うんざりさせられる。予算の構造はあまりにも巨大であり、それがいかに負債…

年金の財政方式

年金の財源は、すでにみたように保険料に国庫負担が加わったものである。この財源から給付費を支出するわけであるが、年金制度は永い将来にわたって支給をつづけなければならない。この給付費のために、将来を考慮して財政運営がはかられていく。そこでどの…

ヨーロッパでは大幅に人口が減っていく

18世紀に産業革命が始まってからヨーロッパは世界のトップとして君臨し、20世紀もアメリカと並んで世界をリードしてきた。しかし、とうとうヨーロッパの時代が終わりに近づいたということである。私は中長期的に見てヨーロッパの状況はアメリカよりも一段と…

ギリシャがデフォルトしないとしたら

それはギリシャの借金がそれほど大きくないためだ。ギリシャがデフォルトすると、ドイツとフランスを中心とする銀行が泣くことになるが、先ほども書いたように、たとえ銀行が厳しい状況になったとしても、ドイツやフランスの政府には銀行を支援するだけの十…

組織内反対派は暴力的に排除される

ばかの労組でのように、ガンバローと叫ばないのが、日産労組たるゆえんである。八二年の記念総会で特筆すべきことは、塩路会長が、「文化論」を開陳したことである。「労働運動は文化を創造している。そして労使関係もまた文化の創造だと思うのであります」…

基地汚染の責任はどこに

一部の県出身国会議員をけじめ、政府関係者の協力を得て、あらゆる努力をした結果、翌九五年の五月、ついに議員立法によって「沖縄県における駐留軍用地の返還に伴う特別措置に関する法律」を成立させることができた。この法律によって、それまで三ヵ月程度…

残存能力の開発

これらのことから、これからは、地域の住民は、自分の老化に対応した施設を選んで、より快適な生活を送ることができるようになる(在宅も含めて)。これによって、ひとつは市町村間の差が歴然となる。すでに一部では住民票を施設が整備されている市町村に移…

銀行株暴落の背景

当局は九二年四月の時点で、二つの重大な判断ミスを犯してしまった。第一のミスは景気に関してである。日本経済は後退局面に転じて一年間以上も経過しているにもかかわらず、どこに不況があるのかといわんばかりのスタンスを取り続けた。これでは、効果的な…

国連海洋法条約

一九七三年から八二年まで、第三次国連海洋法会議が開かれた。地中海の小島国家マルタ代表のパルト大使が六七年秋の国連総会でマンガン団塊など深海底の海洋資源の平和的な共同利用の必要を説いたのが、開催のきっかけとなった。会議の準備段階から、公海に…

オイル・ショックは再現するか

石油問題の理解にはふたつの要素を考えておく必要がある。第一は、米国の石油自国生産・輸入および代替エネルギー生産の分水嶺はバレルニ○ドル見当であること。つまり暴騰せぬ限り、米国景況にはプラス面は多いが、輸入インフレなり景気頭打ちの要素ともなり…